運動負荷試験とは?
運動負荷試験は、安静状態で異常が認められない場合であっても、運動という負荷をかけることによって心筋の虚血状態が引き起こされやすくなります。運動しながら心電図をとるので、この心電図で心筋の虚血を示す変化があれば「労作性狭心症」と判断できます。また、運動負荷をかけるとリズムの異常をきたす不整脈や期外収縮を見つけることもできます。
あわせて、同時に血圧の測定も行うことから、運動の初期に血圧が上昇するタイプ、一定の運動強度以上になると急速に血圧が上がるタイプなどといった、運動の強さに対する適応を知ることが出来ます。また、発汗量、顔色、足運び、息遣いなどといった実際の運動に際して注意しなければならない多くの情報を得ることも出来、単に疾病の発見だけでなく、どの程度の運動の強さまでであれば運動可能であるかという運動強度の上限を判断する材料にもなります。
運動負荷試験の検査方法
一般的にはトレッドミル法、エルゴメータ法があります。陸上での運動への適応が困難でプールでの運動を中心に進められる方の場合は運動種目の特異性を考慮して水中での運動負荷試験を行うことをお勧めします。
トレッドミル法
電極をつけたままの状態でトレッドミル(ベルトコンベア状の運動器具)の上を歩いたり、走ったりして運動中の心電図の変化をみます。状態を見ながら運動強度を変えることが出来ます。
エルゴメーター法
エルゴメーター(固定自転車)によって運動負荷をかける方法です。トレッドミル法と同じく運動時の心電図の変化を見ながら負荷の量を変えることが出来ます。
水中歩行法
25mプールを利用して水中歩行運動を行いながら歩行速度を3段階程度上昇させながら心電図の変化を測定します。運動負荷の設定が難しい面がありますが、身体状況により、実際の運動が水中歩行に限定される方には最も望ましい方法です。