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HDLコレステロール(血液生化学検査)

HDLコレステロール

 血液中の脂質には大きく分けて細胞膜や性ホルモンの材料となるコレステロールと呼ばれる脂質と、飢餓時など非常時のエネルギー源として皮下組織を中心に蓄えられる中性脂肪があります。
 前者のコレステロール全体の値を総コレステロール値といいます。コレステロールは油ですから血液には溶け込みません。そこでコレステロールをたんぱく質で包み込んでリポ蛋白という形で運搬します。このリポ蛋白の中で生活習慣病を考える上で大変重要な役割を持っているのが、LDLコレステロールとHDLコレステロールと呼ばれるものです。
 LDLコレステロールはコレステロールを細胞に運ぶ重要な仕事をしています。しかし、細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血管内に放置して動脈硬化の原因となるため悪玉コレステロールと呼ばれています。油をたくさん包み込んでいるので比重が軽くなることから低比重(低密度)リポ蛋白とも呼ばれています。
 HDLコレステロールは、LDLコレステロールが血管内に放置したコレステロールを集めて肝臓に運びます。そして、食物中の脂肪を乳化させる役割を持つ胆汁の原料として利用します。血管内のコレステロールの掃除をすることから善玉コレステロールと呼ばれています。油をさほど多く包み込んでいないので比重が重くなることから高比重(高密度)リポ蛋白とも呼ばれています。
 ですから一般的な健康づくりのポイントとしてはLDLコレステロール値を下げ、HDLコレステロール値を上げることが大切になります。

 検査結果には「HDL」、「HDL-C」などと表示されています。

判定区分

受診勧奨
(要治療)
積極的支援(2)
(要経過観察・生活改善)
積極的的支援(1)
(要経過観察・生活改善)
情報提供
(異常なし)
受診勧奨
(要精検)
〜29
30〜34
35〜39
40〜119
120〜

 (mg/dl)

積極的支援(1)−最初の健診より6ヶ月を超えて数値が改善しない場合は受診勧奨とする。
積極的支援(2)−最初の健診より3ヶ月を超えて数値が改善しない場合は受診勧奨とする。

(日本人間ドック学会)

 日本動脈硬化学会では「動脈硬化性疾患の予防と治療のためのガイドライン」を発表しています。この案ではHDLコレステロール値、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪値との関係を重要視しています。

疑われる疾患

低い場合
動脈硬化症、肝硬変、ネフローゼ症候群など
高い場合
高HDL血症

HDLコレステロール値を高めるには

・中性脂肪 が多くならないように、甘いものや、アルコールの過剰摂取をやめる。
・禁煙する。
・植物油や魚介類など不飽和脂肪酸を多く含む食物をとる。
・適度な運動を毎日続ける。

 注)あくまでもHDLコレステロール値だけによる判断は目安であって、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪値、肝機能、血糖値等総合的に判断する必要があります。


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