コレステロールとリポ蛋白
コレステロールは油ですから血液には溶け込みません。そこでコレステロールをたんぱく質で包み込んでリポ蛋白という形で運搬します。このリポ蛋白の中で特に生活習慣病を考える上で大変重要な役割を持っているのが、LDLコレステロールとHDLコレステロールと呼ばれるものです。
リポ蛋白は比重の低いものから次のように分類されています。
・カイロミクロン − 9割が中性脂肪
・超低比重リポ蛋白(VLDL:very low density lipoprotein) − 半分以上が中性脂肪
・低比重リポ蛋白(LDL:low density lipoprotein) − コレステロール(エステル型+遊離型)が6割
・高比重リポ蛋白(HDL:high density lipoprotein) − 約半分がリン脂質と遊離脂肪酸で、残り半分の内コレステロールが約35%、中性脂肪が約15%
カイロミクロンとVLDLは主に脂肪を運ぶ役割で、LDLとHDLはコレステロールを運ぶ役割を持っています。
コレステロールは毎日約1gが肝臓で合成されています。食事からは0.3g位が吸収されます。胆汁酸として腸に排出されたものは、大部分が再度吸収されて再利用されます。このバランスが保たれているとよいのですが、崩れると、結果的にコレステロールが過剰になり動脈硬化を進めることから悪者のように取り扱われています。中でもLDLはコレステロールを運び込む役割をし、HDLは不要のコレステロールを回収して肝臓へもどす働きをしていることからLDLを悪玉、HDLを善玉と呼んでいます。