※メタボリック症候群の診断基準は110(mg/dl)ですが、特定保健指導の階層化基準は100(mg/dl)ですので注意が必要です。
血糖値の変化

図 血糖値の変化
規則正しい食事の場合は、食後血糖は上昇し、血糖が上昇するとすい臓からインシュリンというホルモンが分泌され糖をエネルギーとして使うために細胞内に取り込みます。そして、適度な身体活動により次の食事までの間に下降します。
しかし、不規則な食事(特に甘いものによる間食)の場合は、一旦は規則正しい生活習慣と同様に食後血糖は上昇し、血糖が上昇するとインシュリンというホルモンが分泌され糖をエネルギーとして使うために細胞内に取り込みます。しかし、食後上昇した血糖が下降するまでの間に間食を取るため、血糖は下がるまもなく再び上昇します。そこで、再び血糖を下げるためにインシュリンが分泌されます。朝食、間食、昼食、間食、夕食、夜食では、たとえ1回のエネルギー量を減らして、全体の摂取エネルギー量を抑えても、血糖の下がる暇はありません。
これに拍車をかけるのが運動不足です。折角インシュリンが頑張って糖を細胞内に取り込んでも使われないので、血液中は糖であふれ返ってしまいます。
このような状態が続くと、血糖が下がらないのでインシュリンがどんどん分泌され、高インシュリン血症になります。そうなると、今度はインシュリンを分泌しても、分泌しても血糖が下がらないので、すい臓の機能自体が低下します。その結果インシュリンの分泌量そのものが少なくなり2型糖尿病を発症します。
75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)
一般的に糖尿病の診断には空腹時血糖値と糖負荷血糖値が用いられます。
75g経口ブドウ糖負荷試験は
1.前夜9時以後絶食します。
2.空腹のまま血糖値を測定して低いと考えられる状態での血糖値を測定します。 → 空腹時血糖値
3.ブドウ糖75g(約400kcal)を溶かした水を飲みます。(糖負荷)
4.一旦血糖値は上昇しますが、時間がたつと血糖値は下がってきます。この変化をブドウ糖負荷後、30分、1時間、2時間後の値で求めるのが → 糖負荷時血糖値です。
糖代謝に問題があれば、空腹時の血糖値は高く、糖負荷後も血糖値は高めで推移するのでその両方を診断材料としています。

図 糖負荷試験の判定基準
そして、
空腹時126mg/dl以上 または ブドウ糖負荷2時間値 200mg/dl以上 を糖尿病型
空腹時110mg/dl以下 および ブドウ糖負荷2時間値 140mg/dl以下 を正常型
その間を境界型と判定しています。
注)糖尿病の診断基準を解説しているのではありませんのでご注意ください。
HbA1cと血糖値について
HbA1cの値は、赤血球が作られた時から検査時までの血糖値に比例します。赤血球の寿命は120日とされていますから、HbA1cは過去4ヶ月の血糖値の動きを表します。
内訳としては、HbA1c値の半分約50%は過去1ヶ月間の間に作られ、約25%が過去2ヶ月、残りの約25%が過去3、4ヶ月で作られます。つまり近い過去の血糖値ほどHbA1c値に大きく影響する訳で、通常は過去そ1、2ヶ月の平均血糖値の動きを見るために使用されています。
DCCT(Diabetes Contorol and Complications Trial)の調査から、HbA1cの1%の違いは、平均血糖値の30mg/dlの差に相当するとされ、HbA1cと平均血糖値の間には次のような関係がなりたちます。