腹囲で判定する内臓脂肪型肥満
最近の研究で、脂肪細胞はエネルギーの貯蔵庫という役割のほかに、さまざまな生理活性物質を分泌する内分泌細胞としての役割をもつことがわかってきました。この脂肪細胞から分泌される生理活性物質を総称して「アディポサイトカイン」(「アディポ」というのは脂肪という意味、「サイトカイン」は細胞という意味の「サイト」と作動因子という意味の「カイン」の造語)といいます。
アディポサイトカインには、血管の修復を行い動脈硬化を予防する「アディポネクチン」(善玉アディポサイトカイン)と、血管を傷つけて動脈硬化を促進させる「PAI-1」や「TNF-α」など(悪玉アディポサイトカイン)があります。
正常な状態では、これらのアディポサイトカインのバランスは保たれていますが、内臓脂肪が蓄積すると「アディポネクチン」の分泌量が減り、「PAI-1」や「TNF-α」などが過剰に分泌されます。現在は、この分泌の乱れが生活習慣病を招き、動脈硬化を進展させると考えられています。
日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会では、日本人の場合、内臓脂肪面積が100cm2(CTスキャンなどによる)以上になると、アディポネクチンの分泌量が少なくなることを考慮して、内臓脂肪面積との関係が密接で、測定が簡単な腹囲を内臓脂肪型肥満の目安としています。
判定区分
〔男性〕