血圧は血管という管の中を流れる血液の圧力ですから簡単に考えると上昇させる要因は2つあります。
表現が望ましいかどうかは別にして簡単に説明すると・・・。
一つは血管の中を流れる血液の量です。ゴムホースに一気にたくさんの水を流し込めば圧力が高くなるのと同じことです。運動すれば体内でたくさんの酸素を必要とするため心臓から送り出される血液の量は増えます。この心臓から送り出される血液の量は最大運動時には安静時の約7倍にもなります。当然のことですが運動すれば血圧は上昇します。
もう一つは抵抗です。同じ水の量であってもゴムホースが太ければ圧力は低く、細ければ高くなります。またゴムホースには弾力性があります。太さは同じであっても弾力性がなくなって硬くなれば圧力は高くなります。
長い間運動不足(呼吸循環器系に適度な刺激を与えていない状態)が続くと、血管が萎縮して細くなります。またコレステロールが原因となって血管を硬く(動脈硬化)、狭く(狭心症)していきます。これはアテローム現象と呼ばれ丁度古いボロボロのゴムホースの内側にゴミが張り付いたのと同じ様なものです。更にここに大きなゴミが流れてきて完全に蓋をした状態(心筋梗塞や脳梗塞)を起こしたり、そこが破裂(脳出血)することにもつながっていきます。
ですから、血圧の高い人にとって急激に血流量を増したり、血管を圧迫して血液の流れを妨げるような状態や運動(怒った状態や長く息を止めて筋肉を緊張させる運動など)が好ましくないのは当然のことです。
運動は「両刃の刀」です。適度な運動は血管を太く、柔軟にして健康状態を改善します。しかし、強すぎる運動は以後の人生に取り返しのつかない悪影響を及ぼしたり、生死そのものを左右することになります。特に血圧の高い人、血圧の高い日は運動をより慎重にすすめなければなりません。