現在日本代表として活躍中のFWの高原選手が検査の結果、飛行機に長時間乗った時に起きるいわゆる「フライト症候群」と診断され選手生命が危うくなるというニュースが流れたのは平成14年の4月でした。実はこの疾患、成田空港だけでも過去8年間(1993年から2000年)で25名も死亡しているという・・・。
「フライト症候群」は飛行機に限らず、狭い場所に長時間同じ姿勢を強いられると発症しやすくなる疾患で、正式名称は「肺動脈血栓塞栓症」。新潟県中越地震では、地震後の車での生活で発症が数例見られ問題になっています。
フライト症候群とは、飛行機に限らず、狭い場所に長時間同じ姿勢を強いられると発症しやすくなる疾患で、正式名称は「肺動脈血栓塞栓症」です。同じ姿勢を続けていると、特に下半身の血液の流れが悪くなり足などの静脈に血栓(血の塊)ができ、この血栓が肺に運ばれ、肺の動脈に詰まる病気です。実際、手術で長期間安静にしていた後に起こることが多く、入院患者1000人中3人弱がこの病気で死亡していると推定されているとのことです。近年は飛行機での長時間の移動が多くなり、エコノミークラスのような特に狭い席で長時間同じ姿勢を強いられると発症しやすいので一般的には「エコノミークラス症候群」と呼ばれています。ファーストクラスやビジネスクラスであれば発症しないということではなくで新潟県中越地震での、地震後の車での生活などによっても発症するので名前に惑わされないようにしてください。実際、高原選手はビジネスクラスの利用だったとのことです。
この「フライト症候群」、成田空港だけで、死に至らなくとも重症患者は1年間に50から60名、比較的症状の軽い人も含めると1年間に100から150人にもなるとのことです。文頭に「飛行機に限らず」と書きましたが、特に、飛行機に長時間乗る人にとっては他人事ではありません。
フライト症候群の予防法は?
日本航空では、『「下肢静脈瘤・下肢の手術・けが・悪性腫瘍・深部静脈血栓症(既往)・凝固能異常肥満・経口避妊薬の使用・妊娠中・出産後」 このような症状のある方は、あらかじめかかりつけのお医者様に相談することをお勧めします。』と言っています。また、機内で行える予防対策として、次の運動の紹介及び注意を呼びかけています。
・時々深呼吸をしましょう。
・適度な水分を取ってください。
・アルコールは飲み過ぎないようにしてください。
・ゆったりとした服装で搭乗してください。
深部静脈血栓症の初期症状 大腿から下の脚の発赤・腫脹・痛みこのような症状が発生したら、躊躇せず病院で受診してください。
また、多くの医師は「1から2時間おきにトイレに行って足を動かす」ことを進めています。