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超回復

 運動の効果はどのようにして現れるのでしょうか?

 もし、運動を行えば行うほど体力が向上するとすれば、100mを走れば1本目よりは2本目、2本目よりは3本目、・・・と本数を重ねれば重ねるほど速く走れるようになります。そんなことはありません。運動を行えば必ず疲れます。では、疲れるのにどうして体力が向上するのでしょうか?

 ここでは、運動効果を考える上で最も大切な超回復について考えてみましょう。


 図は運動に対する心理生理効果の変化を表わしています。負荷とは運動のことです。左側から運動を行えば、疲労して、その後回復に向かい、やがて元の水準よりも高くなるOvercompensationすなわち超回復をもたらすことを表わしています。言い換えると体力を向上させるには超回復が必要であり、超回復を得るためには、運動して疲れる必要があることを表わしています。また、疲れをもたらさないような弱い運動では体力の向上をもたらさないことも表わしています。更に、疲れが残る元の水準よりも低い段階で次の運動を行えば、疲労困憊な状態を招き、けがや障害を引き起こしたり、精神的負担の増大により運動を中止しなければならなくなることも意味しています。

 この超回復の時期を正確に見極めることが出来れば最も効率よく運動効果を得ることが出来ます。しかし、超回復をもたらすまでの時間は運動の強さ、時間や運動量は勿論のこと、個人の先天的な素因によっても異なります。

 競技力向上を目指す場合はこのリズムを複合的に組み合わせて回復のリズムを作っていきますが、健康の維持・増進を目的とする場合は1回運動すれば必ずその運動に対しての超回復を待つことが望ましいといえます。加齢による回復力の低下を考えるとよほどのことがない限りは、一般的な健康づくりを目的として運動する場合は頻度の上限を1日おき(週3〜4回)に設定するのが望ましいでしょう。

 また、たとえ体力レベルが非常に高い運動に慣れた人であっても、1週間の運動の強弱と休養日のリズムを、強→弱→弱→強→弱→弱→休養日としたり、クロストレーニングと呼ばれる下図のように運動種目に変化をもたせる運動方法を考えることが大切です。のように運動種目に変化をもたせる運動方法を考えることが大切です。

曜日
主運動
脊椎ストレッチウォーキング
筋力トレーニング
水泳
脊椎ストレッチウォーキング
筋力トレーニング
テニス
山歩きまたはサイクリング


 運動によって身体にどの程度の負荷をかけ疲労させるか(運動の強さ)を考えることも大切ですが、疲労回復のリズム(超回復が現れるまでの時間)から運動の時期や強さを設定していくことはより大切です。


(亀澤)



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