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脳細胞と運動

 生活習慣病(高血圧症・高脂血症・糖尿病等)の予防だけが健康づくり運動の目的ではありません。超高齢社会を健康に乗り切るためには「寝たきり」や「痴呆症」に対する取り組みも大切です。


図 大脳皮質での機能局在(ペンフィールド.1952より引用)

 人間の筋肉は筋繊維と呼ばれる細長い細胞の束でできています。筋肉は筋繊維が収縮することによって動きます。この筋繊維を支配しているのが運動神経と呼ばれるものです。運動神経のインパルスは支配しているすべての筋繊維の収縮を引き起こします。1本の運動神経には僅か3〜6本程度の筋繊維を支配しているものから、1900本以上の筋繊維を支配しているものまであります。運動神経のインパルスは支配しているすべての筋繊維の収縮を引き起こすわけですから、1本の運動神経が支配する筋繊維の数が少なければ少ないほど細かい動きが可能になります。反対に多ければ多いほど細かい動きや力の微調整はできませんが大きな力を発揮しやすいといえます。

 この1本の運動神経が支配する筋繊維の数が少なく細かい動きが可能なのは目、唇などの筋肉です。これに対して1本の運動神経が支配する筋繊維の数が多く大きな力を発揮しやすい筋肉は大腿部の筋肉やふくらはぎの筋肉などです。

 そしてこの運動神経に命令を送っているのが大脳の細胞です。上図は機能局在といって大脳での人間の身体動作をつかさどる部位を図示したもので、単純に大きく描かれている部位ほど大脳の細胞をたくさん使うと考えてください。

腕や脚に比べて

・ 顔の筋肉を動かすこと
・ 声を出すこと
・ 手先を使うこと

などが大脳の細胞をよく使うことを表しています。

 大脳の多くの細胞を使えば脳内の血流量は増し、痴呆症の予防につながります。

 顔の筋肉をしっかり大きく動かすのはなんといっても笑うこと、泣くこと。笑えば、泣けば健康になれる。声を出すのは歌うこと。大声で歌えば健康になれる。手先を左右別々に器用に動かすのは編み物や楽器演奏など・・・・・。少々短絡的に考えれば楽器を演奏して楽しく笑いながら歌うことは優れた痴呆症予防のための運動ということになる。

 ただあくまでも回りの人への迷惑と「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は忘れないように!?

(亀澤)


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