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最大酸素摂取量

 人間が運動をする際の筋肉へのエネルギーの供給方法は、大きく酸素を必要としないATP−CP系および乳酸性機構と呼ばれる無酸素性過程と酸素を必要とする有酸素性過程と呼ばれる方法に分けられます。無酸素性過程は大きな力を発揮することができますが、その量が少なく約41秒でエネルギー切れをおこしてしまいます。これに対して有酸素性過程は大きな力は発揮できませんが運動を長く持続することができます。しかし、有酸素性過程はエネルギーの供給速度が遅いため、より速く、継続してエネルギーを供給し続けるには体内に酸素を取り込む能力が重要な要素となります。この体内に酸素を取り込むことのできる最大値を最大酸素摂取量といいます。


 最大酸素摂取量とは最大強度の全身運動の際に体内に取り込むことのできた酸素の量のことをいい、一般的にはVo2max(ブイ・ドット・オーツー・マックス)とあらわしています。Vの上に・がある場合はドットと読み時間微分を意味し、毎分あたりの値であることを表わしています。Vだけの場合は単位はl(リットル)、ドットのある場合はml/kgで 体重1kgの値を意味しています。また、運動の強さを表現する場合などには□%Vo2maxと表記し最大値に対する率を表わします。

 最大酸素摂取量の正確な測定は、大掛かりな設備を必要とする上に、最大努力で運動を行うため少々の危険を伴いあまり一般的とはいえません。そこで、一般的には自転車エルゴメーターを用いたり、12分間走テストなどを行い推定値を求めたりしています。

表1 性・年齢別の最大酸素摂取量維持目標値(H1)

20代
 30代
40代
50代
60代
41
40
39
38
37
35
34
33
32
31


表2 性・年齢別の最大酸素摂取量の基準値(H18)

20代
 30代
40代
50代
60代
40
38
37
34
33
33
32
31
29
28

 表1(単位はml/kg/分)は、最大酸素摂取量と生活習慣病病の危険因子との関係を示す内外の文献を検討した結果、国が平成元年7月に示した、性・年齢別の維持目標値、表2は平成18年7月に示した性・年齢別の基準値です。

 維持目標値と基準値の違いはあるもののなぜ変える必要があったのかはよくわかりませんが、健康づくり、競技力向上を問わず持久的な運動の強さを考えるすべての基礎がこの最大酸素摂取量にあります。

 運動を難しく考えすぎる必要はありませんが、最大酸素摂取量は最近は家庭用やフィットネスクラブなどにある機器で簡単に比較的簡単に測定できるようになりました。その精度に問題があるものも数多くありますが、測定する機会があれば是非注目して下さい。

(亀澤)


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