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「心臓突然死の原因は心室細動であり、その唯一の救命手段は早期除細動です」 心臓に栄養や酸素を送る為の冠状動脈と呼ばれる血管が、詰まってしまう急性心筋梗塞や胸部にボールなどが当たって衝撃が加わって心臓震盪を起こすと心室細動と呼ばれる心筋が無秩序に痙攣する状態になります。心室細動の状態は心臓から血液が送り出せないので循環停止と定義されています。循環停止状態では、全身に組織に酸素が供給されない虚血状態となります。中でも問題は脳組織の虚血許容時間で約4分間と言われています。4分を過ぎると心拍が再開して循環が回復しても致命的な脳障害を引き起こすことになります。AEDは心電図を自動解析して、心室細動の状態を確認すると初めて除細動を行うことの出来る安全で効果的な機器です。 このAEDが到着するまでの循環停止を起こしている時間、つまり約4分間が極めて大切であることは言うまでもありません。循環を可能な限り途絶えさせないために心肺配蘇生法があります。 循環を途絶えさせない心肺蘇生法、AEDによる早期除細動は一般の方は勿論、健康づくりの指導者にとっては指導技術以前の問題で、当然熟知して身につけておかなければならない理論と技術です。
AEDとは、Automated External Defibrillator(「自動体外式除細動器」)の頭文字を並べたものであり、臨床的評価によって安全性と有効性が確認された小型で携帯できる除細動器です。AEDは器械の電源を入れると、器械から音声で操作手順、方法が指示され、救助者はそれに従った取り扱いを行うことにより、安全に除細動を行うことができます。
救助者は傷病者の胸に電極パッドを装着し、音声指示に従って器械を取り扱うだけで、心電図読解をはじめとする医学的知識がなくても、器械が自動的に除細動の適応か否かを判断してくれます。また、救助者は、器械が除細動の指示を出した時のみ、通電のボタンを押せるようになっており、救助者のご操作を防ぐシステムになっています。AEDはコンピュータ化され、精巧で操作しやすい器械です。
心停止後、1分除細動が遅れるごとに7%〜10%救命率が減少するといれています。脳障害を起こさずに救命するためには、心室細動といわれる心臓の筋肉が小刻みに痙攣を起こしている状態のとき、すなわち心停止後4分以内、遅くとも5分以内に早期除細動を行うことが必要です。しかし、現在の救急医療システムでは、ほとんどの場合救急車が到着するまで5分以上かかります。そこでAEDを用いた救急医療システムが需要になります。 図 心停止から除細動までの時間と病院退院率
また、除細動が行うまでの間に心肺蘇生法を行うことにより、除細動が8分以内であれば救命率50%を期待することができることから、適切な心肺蘇生法から除細動への連携が重要になります。 そこで、小型で、携帯可能で、安全で、比較的低価格なAEDの一般人の使用について、認められる運びとなりました。
AEDは音声案内により誤操作がないように工夫されているだけでなく、安全に使用できるように様々な配慮がなされています。しかし次の点につきましては傷病者の生命を危険にさらすだけでなく、救助者の生命にも危険が及ぶ場合がありますので注意してください。 ・必ず傷病者の意識および呼吸の確認をすること ・傷病者及びその周囲に水などの伝導性物質がないか確認をすること ・貼付剤(ニトログリセリンなど)が使用されていないかどうか確認すること ・心臓ペースメーカーが埋め込まれていないかどうか確認すること ・アクセサリーを確認すること ・電極パッドと傷病者の体表の間に空気を入れないように注意すること ・解析中及び通電の際は傷病者の身体に触れないようにすること
1 AEDの電源を入れます。
3 AEDから発せられる音声指示に従って操作を行います。 その後もAEDからの音声指示に従って行動してください。
● 医療従事者、運動指導の専門家、教員、不特定多数の利用者が利用する駅、劇場、ホテル等の職員など日常的に蘇生に携わる可能性の高い人 1 倒れている人の周囲に、二次災害となり得る危険な状況がない確認する。 ● 一般の方(専門的にトレーニングをされていない方) 1 倒れている人の周囲に、二次災害となり得る危険な状況がない確認する。 |
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